前回【3話】では、
新潟市はお寺が多く
わたしの通う幼稚園もお寺に
隣接する幼稚園でした。
前回の記事には書いてなかった
ですが、園長先生はそのお寺の
住職さんでした。
昔は幼稚園バスというのはなく
ひとりでバスに乗って通っていたことを
書いています。
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私もとんでもないバスに乗ってしまい
母をかなり心配させてしまったこと
があったそうです。
私は全然覚えていませんが(笑)
母は多くは語りませんが
「違うバスに乗って飛んでもないとこ
に行ってしもて(しまって)…」
と語ってくれました。
母ももうその頃の事は覚えてなくて
もう詳しく聞くことはできません。
何しろ60年以上前のことですしね。
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で終わっています。
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【4話】
バスから降りたそこには
毎日バスに乗って幼稚園へ通いました。
幼稚園は昔の繁華街の古町を通って
小路を抜け堀(小さな川)を渡ってすぐの
お寺の境内の中にありました。
この写真はイメージです。
新潟には柳の木が堀沿いに沢山
植えてありました。
古町は昔はお茶屋さんがあり、
芸妓さんや、飲み屋さんで夜は
花街で賑わっていたようです。
まだ幼かった私は、大通りに面した
大和(だいわ)デパートが大好きな所
でした。
当時のデパートはステータスの高い
ちょとした高級感を味わえる場所でした
デパートの屋上には遊園地があり、
日曜日にはよくそこへ連れて
いってもらったものです。
バスはその大和デパートの前に
停車します。
当時はまだまだ戦争の傷痕が
のこっている頃でした。
と言っても戦後10年以上経っては
いたのですが、
そのデパートの前に時々
白装束の兵隊帽を被った
手や足を失った人が路上に座って
金銭を集っていました。
片方の足がない人がアコーディオン
を引いたりしていました。
皆さん何故か、兵隊の格好ではなく
兵隊帽を被り白装束で、ゲートル
を巻いている、皆んな同じ格好でした
その格好をしている人達が恐ろしく
夢の中で追いかけられたこともあり
そういう人達がいると避けて通った
ものです。
毎日バスを降りると、古町の繁華街
の中を通っていくのですが、
朝の早い時間ですので、お店はまだ
開いてなくて、人もまばら
静かな中、で突然向こうから
カランカラントントントン
という音が聞こえてきたのです。
〜続く〜