わざわざ返しにいきますか?
昨晩のことです。
夕食後に、ちょっと飲み物を買ってくるといって息子が出かけようとしたのでどこまで行くのか聞くと、近くのマイバスケットまでと言うので、ついでに食パンも買ってきてと500円を渡しました。
そこへ主人も帰ってきて、それならとコーヒーのボトルも頼むと400円を渡しました。
しばらくしたら、買い物を済ませて帰ってきました。
こちらから渡したお金と自分が持っていったお金の計算とおつりを確かめて大体あっていたのでそのまま自分の部屋へ行きました。
すると、
「袋の中に100円入ってたから、多分レジの人が落としたんだと思うから返してくる。」
と言って再度出かけようとするので、
「その100円は自分のが落ちたんじゃないのかな?レジからは入りにくいと思うけど?」
と主人も私も雨の中またわざわざ100円のために遠くまでいくことはないよとおしとどめたのですが、
「いや、行ってくる!だってこれは俺のじゃなくて絶対レジの人が落としたのだから!」
「いやいいんじゃないか?100円だし、もらっておいていいと思うよ。」
「うーん駄目だよ。」
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「そうか!そうだね、じゃ行ってらっしゃい。」
と、まあこんなやりとりがあったのです。
100円くらいで、返しに行きますか?
もしかしたら自分が袋の中に落としたのかもしれないのに。
でもね
でも本当はそういう息子の正義感がとても嬉しいのです。
そしてそれを行動に移せる息子が誇らしいのです。
息子は
息子は難治性てんかんという病気をもっています。
軽い知的と精神の障害を持っていて、睡眠中にけいれん発作が毎日あります。
知的と精神の障害があるといっても人間として基本的な(?)優しさ、正義感、道徳心は持ち合わせています。
1才になる前に発症したてんかんという病気とずっと戦ってきました。目が覚めている時は殆ど発作はないのですが、睡眠中のけいれん発作は毎日あります。薬の量も半端ないほどの量になっています。救急車にも何度乗ったことでしょう。
こんな息子ですが、人間的に親以上に誇れるものをもっている息子が自慢です。
「100円されど100円「」
そんなちょっとしたエピソードでした。