雅子の自分史ストーリー
前回【32話】は
短大の入学式の時に声を掛けてくれた
Rさんのこと、
ESSドラマセクションで一緒に活動を
始めたことをお話ししました。
彼女が私の人生のキーパーソン
でもあったのです。
「ただ、約束の時間に遅れると
いうことだけを除けば…(笑)」
で終わりました。
【33話】
そうなんです。
当時はRさんと会う約束をすると、
いつも30分は待たされるという(笑)
それはさて置き、
何故彼女が私の人生のキーパーソン
なのかというと
主人との出会いは彼女との出会いが
なければなかったからなんです。
主人と出会ったのは短大2年の
卒業間近の頃でした。
Rさんはその頃スナックでバイトを
してたのですが
3日だけ休むので替わりにバイトで
入って欲しいと言われて
やった事のないスナックのバイト
をやる事になったのでした。
慣れない私をカバーしてくれたのが、
そこでずっと働いていたEさんでした。
人懐っこく可愛いくて、私より二つ年上
には見えない人でした。
お店が終わり、賄いを出してもらって
食べていると
まだ残っていた1人のお客さんに
Eさんが話しかけました。
「彼女、今日は初めてだったから家まで
送ってあげて。もう電車もないし。」
と頼んでくれたんです。
そういえば
もう夜中の2時を過ぎています。
そんな知らない人に送ってもらえない
から良いですって断ったのですが
「この人なら大丈夫。車で来てるし
送ってもらった方がいいわよ。
初めてで緊張したでしょ?」
ていうんです。
みると、鼻筋の通った精悍な感じの
真面目そうな男の人でした。
その頃はまだ酒飲み運転も厳しくない
時だったのかな?
酔ってる感じはしなかったので
お言葉に甘えて送ってもらうことに
したのです。
その男性のお客さんは
「いいよ、じゃ行こうか!」
と、席を立ったのでした。
Eさんにお礼を言ってお店を出ると
後からその男性も出てきました。
お店の入り口でEさんが見送って
くれました。
「気を付けて行ってねくまちゃん!」
〜続く〜