60代ヒーラーの雅子です!
雅子の自分史ストーリー
前回【6話】は曲がり角で突然顔を引っ掻かれたというお話しをしました。
今なら通り魔事件でニュースになったかも知れませんね。
「これは私が物心付いて初めての試練?
となりました。」
で終わってます。
【7話】
幼稚園へ行くバスは循環バスで、
信濃川にかかる万代橋、昭和橋
(現在の昭和大橋の前の橋)
を通ってぐるぐると山手線の
ように、右回りと左回りと
回っているバスでした。
年中さんになった時、
幼稚園から30分以上歩いた所の
バレエスタジオに連れて行かれた
私は、そこで訳わからず踊らされ
ることになりました。
バレエは嫌いじゃなかったけれど、
なんせバス停から幼稚園のその先
まで幼児の足で30分以上かかる所
でしたから、行くのが大変!
最初は母がついて行ってくれたの
ですが、いつからか一人で行かされ
るようになっていました。
行ってしまえば楽しいのですが、
バスに乗って降りてから歩くのが
しんどかったのです。
その日は母がバス停まで送って
くれました。
一緒に行ってくれるのかと思った
のに一人でバスに乗せられた私
バスは昭和橋を渡り進んで行き
古町デパートの前につきました。
そこで降りて30分以上歩いていく
それがいやでした。
私はそこで降りようという
せず、そのまま通り過ぎて
しまったのです。
循環バスですからいつも乗るバス停
に着きました。
降りて帰ったら怒られるかな
そう思ったら降りることができず
そのままバスに乗ったまま
通り過ぎていきました。
古町の停留所に着きました。
でも降りる気がしません。
バスの車掌さん、きっと不思議に
思ったのでしょうが、知らん顔
してくれました。
そして、万代橋、新潟駅を通って
循環バスは進み、いつも乗る
バス停へ。
でも降りれない私は…
「今度古町に着いたらおりよう」
そう決めた私はまたそのまま
古町まで乗って行ったのです。
古町のバス停に着きました。
でもいざとなったら降りれない。
車掌さんは、どうする?
そんな顔で私を見ています。
でも
降りれませんでした。
バスは発車し、また循環して
私の乗るバス停に着きました。
私はそこでやっと決心して
バスを降りたのでした。
その間どれだけの時間が経って
いたのでしょう。
バス停に母が待っていました。
母にバスから降りれなくて、
ずっとバスに乗ってた話しを
すると、
「バレエやめる?」
と言われて、私は
「うん」
頷いていました。
もしあの時、バスを降りる
場所が違っていたら、
きっとバレエはやめなかった
のではないかと思います。
母は決して無理強いする人では
ないですが
もしそこでやめる?とか言わずに
通わせてくれていたら…
いつかやめたとしても、その時
は続けていただろうと思うのです。
バレエ教室を辞めてしばらく
した後に一緒にならっていた
お友達が発表会の写真を持って
きて見せてくれました。
お化粧をした可愛いお友達が
可愛い衣装を着て写ってました。
なんだかとても損をしたような
でも仕方ないような
複雑な思いになったことを
忘れません。
もしあの時
バスを降りる場所が違っていたら、
母がやめるかと言わなければ…
もしかしたらバレリーナになって
いたかも知れませんね(笑)
それに、スタイルも断然違って
いたことでしょう(笑)
ああ、残念!
人生初めての挫折でした。
~続く~